飴のことば遊び

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記憶に残る旅をする:女ひとり旅のススメ【実践編】

ひとり旅について書き始めたら楽しかったので、今度は、自分がこうするといいなと思ったことを書いてみる。

一般的に役に立たないTipsかもしれないけど、なんかヒントをつかんでほしい。

 

 

 

分からないことがあったら聞く

最近やっとわかった。「道に迷うのは時間の無駄」であると。

ずっと、道がよくわからなくても、聞くのをなんとなくためらってしまって、なんとか自力で乗り越えようとしていた。でもGoogleマップがうまく動かなかったり、そこまでは辿りつけても入り口がよくわからなかったり。

でもここで勇気を出さなければどこで出すんだ。

言語の問題でためらっているかと思いきや、そうじゃないと気づいたのは、メキシコに行ったときだ。

メキシコに行ったとき、コンビニで道を聞いた(ドアは鍵がかかってて、窓を開けて話した)。私は大学の時、スペイン語の単位を捨てた人間である。スペイン語がわかるはずもない。そして、メキシコは英語はかなり通じない。日本人は単語くらいならみんな出てくるが、メキシコ人は(もちろん人にもよるが)それも怪しかったり。そんな中、大学で唯一覚えたスペイン語、ドンデエスタエルバニョス?(トイレどこですか)を使って、ドンデエスエスタシオン?って聞いてみた。お店のおばさんは一瞬キョトン顔した後、メトロ?メトロ?と言って道を指差して教えてくれた。意外とどうにかなるものだな。私のスペイン語が正しいのかはこの際関係ないのだ。

メキシコ人はとりわけ優しいけれど、他のところでも道を訊ねると、たいていは親切に教えてくれると思う(相手が急いでるとか場所を知らないとかでなければ。冷たい人に会ったら、忙しかったんやなーくらいに思っておこう)

 

そもそも。英語圏の方がためらってしまうのかもしれない。英語圏にいると、英語が話せて当たり前みたいな空気があるし、そんな中、中途半端な英語を話すのが怖かったのかも。でもそんなことより貴重な旅の時間をやみくもにウロウロしたりせず、大切に使った方がいいと気づいた。

 

24時間ひとりきりにならない

ひとり旅とかいいながら、やはりずっと一人は少しさみしい。少しだけ人と話すと安心感がある。そして、違う文化の人との触れ合いは、旅の醍醐味である。

ツアーに参加する

市街地を観光するのは今時は個人でなんの問題もないと思うが、ちょっと郊外や離れたところに行く場合には、現地ツアーを利用するのがいい。むしろ一日つぶしてツアーに行くと、たびにメリハリが出るので私は好き。

日本語ツアーでもいい。だって日本語で説明が聞けるから、より楽しめることは間違いない。でも日本語ツアーは概して高いので、英語ツアーに参加でもいいと思う。ツアー客は英語圏の人だけとは限らないので、多少英語ができなくても、集合時間にさえ遅れなければなんとかなる。ひとり参加だと周りの人やツアーガイドが気にかけてくれてる。グランドキャニオンを訪れるべく、英語と中国語のバイリンガルツアーに参加したとき、インド人一家と私をのぞいてほとんどが中国系の人だった。いろんな人が「ひとりなの?」「日本人?」「高校生?」などと話しかけてくれた。(高校生の倍くらい生きているのに。多分知性とか落ち着きとか、大人としての要素が欠落した顔をしているのだと思う。)とくに、日本語を勉強しているという女の子たちが一人きりの私を気にかけてくれて、一緒にご飯を食べてくれたりした。日本人というだけでよくしてもらってありがたかったし、中国系の人たちって優しいんだなと学んだツアーだった。

ホステルに泊まる

 ホステルに泊まると、ひとり旅してる人って、ぜんぜん珍しくない!と思える。

お互い旅行者なので、どこが良かったとか情報交換できるのがよい。気が合いそうなら一緒にご飯や観光にも行ける。交通の便が悪いところでは、Uberをシェアしたりもした。

 

朝と夜だけちょっと人と話してみるだけでも、気分は全く変わる。あと日本人も結構いるので、久しぶりに日本語話せたりするのも楽しい。

 

ただ、他の人の音とか、電気いつ消すかつけるかとか、バスルームきれいでないととか、気になる人にはまったくオススメしない(一度となりの二段ベッドで朝の四時に喧嘩が始まったことがある)。個人的には大部屋も殺伐としがちであまり好きではない。

 

旅のテーマソングを決める

これは、旅行への気分を盛り上げるために出発前に決めるパターンと、旅行中に期せずして決まるパターンがある。 前者はだいたいタイトルにその地名が入ってるとか、歌手がそこの出身だとか、そんな理由である。後者は、旅行中に聞いてたとか、思わず口ずさんでいたとか。

これは旅行中に気分をあげるという目的もあるが、どちらかというと帰ってからの記憶を呼び起こす作用が大きい。

私の中では、シンディ・ローパーのタイムアフタータイムはバリ島の夕日を思い出させる(夕日が沈むのを待ちながらなんとなく歌っていたパターン)。

 

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 全然バリも夕日も関係ない。でも個人的な思い出って、そういうところがよくない?

 

 Instagramに命をかける

せっかく写真をとるのに、ただの記録写真で終わらせるのはもったいない。

たくさんポストしすぎて友達に嫌われないように、と厳選した写真だけあげるけど、インスタはやっぱり楽しい。後から見返したときにいろいろ思い出せるし。

 

別にSNSならなんでもいいが、個人的にはツイッターだとその時の感情、FB(もう全然更新してないけど)だと旅の記録と報告みたいになるので、純粋に“映え”を狙う遊びをひとりでするのが楽しいのである。

 

 

人間の(少なくとも私の)記憶力はそんなに良くないので、旅が終わってからも思い出せるトリガーをいろんなところに作っておくと印象深い旅になるのかな、と思う。